
こんにちは。はっしーと申します。
@hattsshi
このページでは、中小企業・個人事業向けにホームページにおけるトップページの役割や文章の書き方・伝える内容など必要なことをご紹介します。
また、ホームページ制作会社に頼むならどう選ぶと良いかなど、トップページを中心に一通り網羅した内容でお伝えしますので参考にしてみて下さい。
トップページはお店の看板。第一印象でアピールすべきこと

中小企業のホームページは、狙ったキーワードで検索順位を上げるだけでなく、自社の商品購入に繋げなければいけません。
ユーザーはあなたの店(会社)・サービスを知らない
まず、大前提として抑えておきたいのは、
キーワードを打ち込んであなたのホームページに訪れるユーザー(見込み客)は、あなたの会社のことを知らない。という事。
購入を促す前に、
- 当社はこのようなサービスを販売しています。
- 他社とはこのような違いがあります。
というようにアピールし知ってもらうことが第一歩です。
あなたの会社は大丈夫?!よくあるトップページのダメな例。
よくある例としては、
- トップページがメニューになっている
- とにかく社名を目立たせる
- 他社との違いがわからない
購入に繋がらない主な理由はこの3つでしょう。
一つひとつ理由を説明していきます。
トップページがメニューになっている
これはよくある例です。
トップページのファーストビュー(最初に目につく部分)がキャッチコピーや写真になっていて、少し下にスクロールすると

- 選ばれる理由
- 購入までの流れ
- 商品メニュー(料金)
- あいさつ
- 連絡先
のようなに「詳細は各ページをご覧になって下さい」という感じ。
これは割と多い定番の構成ですがダメというか。もう少しいうとモッタイナイんです。
なぜか。
見る人によって印象や理解度が大きく変わる可能性が高いからです。
住所だけ見る人もいれば、金額だけチェックして帰ってしまう人もいるからです。
中小企業は、テレビCMを流していたり多店舗展開して街中で看板をよく目にするわけではないので、一般的な知名度は低いです。
だから、トップページで自社の強みや他社との違いなど、一連の流れで伝えた方が良いのです。
メニューでどのページを開くか選択肢をユーザー与えるよりも、誰が見ても理解してもらえる。という構成が大事です。
とにかく社名を目立たせる
私自身、企業のHPを作った際に「もう少し社名を大きくして」と言われたことが何度かあります。
指摘されたら少しは大きくしますが…
ハッキリ言って社名を大きくしたところで売り上げには直結しません!
きっと、あなたの会社のホームページを見た人のほぼ全員が、5分後にはあなたの会社名を忘れているでしょう。
だからと言って社名が不要と言っているのではありません。
もちろん会社名は必要ですが、それ以上に最初に見るトップページでキャッチコピーやサービスの内容、差別化のポイントを伝えるのが重要です。
他社との違いがわからない
これも非常に多いのですが、トップページが内容に乏しく比較材料がわからないという点。
「もっと内容を見てみよう」というユーザーがトップページからクリックして他のページを見ていくことを前提に構成されていますが、「どのページを見るか」ユーザーに委ねる前にトップページで想いや違いを伝えた方が良いです。
お客様が選ぶのはたった一社です。
整体院や歯医者、葬儀社、リフォームや外構工事など、多くの場合「カタログ販売」のようにプランや値段は掲載していますが、それ以外の情報が薄いです。
すると、お客さんは
- 住所で選ぶ
- 値段で選ぶ
という選択になってしまいます。
近いから良いというケースならまだしも、値段で選ばれると“合い見積もり”でいつも価格競争しなければ決まらないという状態に陥ってしまいます。
また、価格で勝負すると、狙ったキーワード上でもっと安い企業が表れたときにお客を持って行かれます。
競合が表れるたびに常に最安値を提示しなければいけなくなり、“忙しいのに全然儲けがない”という状況に陥りかねません。
デザインはどうしたら良い?最低限でOK!その理由とは

ホームページの依頼を受けると割とデザインにこだわる方も多いので、ここでデザインについてお伝えしておきます。
見た目より内容重視。「デザインが良い」という理由で買う人はいない
見るからに古そうなデザインはマズイですが、1番重要なポイントではありません。
もしも、あなたの事業がアパレル系や美容系など、オシャレな感じや独特の世界観を打ち出しす必要があるならデザインにこだわるのもアリですが、そうでなければ1番にはなりません。
多くの場合「ホームページがオシャレだから買おうと思った」という人はいないからです。
「何年前に作った?」というような明らかに古そうなのは問題ですが、
中小企業のホームページは、まず内容が大事。
お金をかけるならデザインよりライティング(売れる文章)です。
色の統一感を考える
ホームページは基本的に
- ベースカラー
- メインカラー
- アクセントカラー
の3色です。
自分で作る際に、色合いに悩んだら「ホームページ 色合い」などで検索すると参考になると思います。
どんな業種でもスマホ対応は必須
最近ではどのサイトでもスマホ対応していると思いますが、時々見かけます未対応のサイト
スマホ普及率は各世代で広がっています。
PCを持たず、ネットはスマホでという人も多いです。
引用元:総務省インターネット利用の広がり。より
どんな業種でもアクセスの5~6割はスマホのはずです。
通販など業種によっては8~9割です。
一言でいうと、
もしもまだスマホ対応していないなら速攻対応しましょう。ということ。
スマホ対応するなら、記載内容は同じままスマホ用のサイトを作る方法もありますが、
メンテナンスのことも考えると画面の横幅に合わせて見せ方を変えるレスポンシブデザインにする方が良いでしょう。

トップページの書き方・内容を整理して売れるホームページにする方法
ここからがある意味本題です。
私が中小企業のホームページを作る際の3つの流れをご紹介します。
- 経費をかけたくない。
- 自社で作りたい
という方は参考にして頂ければと思います。
トップページの構成を考える3つの手順。私の方法
定番と言えば定番ですが、
- ペルソナ
- クエストフォーミュラ
- PDCAを回す
やはりこの流れが大事です。
では一つひとつ具体的に説明していきましょう。
①ペルソナ
まず、文章を書き始める前にすることが、ペルソナ設定です。
ペルソナとは
ターゲットとなる人物像を明確にすることです。
- 職業
- 年齢
- 性別
- 既婚/未婚
- 趣味
など、お客となる人となりを絞り込む作業です。
すでにお客さんがいる場合は、「この人のようなお客に来てほしい」と理想のお客さんをターゲットにすると明確化しやすいです。
②クエストフォーミュラ
ペルソナが決まれば、そのペルソナ人物に向けて文章を書いていきます。
文章の流れとして、書き方の雛型みたいなものはいくつかありますが、クエストフォーミュラが良いでしょう。
- Qualify(絞り込む)
- Understand(共感する)
- Educate(啓発する)
- Stimulate(興奮させる)
- Transition(変化させる)
の頭文字をとってQUEST、フォーミュラとは公式、決まり文句などの意味です。
③PDCAを回す
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
を繰り返すこと。
一度作ってアップしたら終わりではなく、
検証して改善しましょう。
ただし、最初のペルソナ設定がやはり大事です。
「多くの人に売りたい」という気持ちはわかりますが、
皆に伝えたい=誰にも響かない
文章が出来上がります。
そのうえ何となく文章を作成すると、あとあと改善する際も軸がブレやすくなるあかりか何が悪いのかさえ分からない…という状況に陥ってしまいます。
トップページは縦長の方が良いの?
この記事の最初に「買うことが前提じゃなく、まずは知ってもらうこと」が大事、とお伝えしましたが、見込み客に自社のサービスを正しく伝え、知ってもらうためにトップページは縦長の方が良いです。
ただし、流れが悪かったり余計な話に脱線してしまうと、途中で読むのを止めて離脱率が上がってしまう恐れもあるので簡単ではありませんが…、名前も知らない会社のホームページにたまたま訪れて、たまたま購入する…という確率は極めて低いので外せないポイントです。
文字数はどれくらい?
縦長に書きましょうと言うと、気になるのが何文字くらい必要か?
と気になる方も少なくないと思いますので、お伝えしておきます。
特に何文字以上、という正解はありません。
ご紹介したクエストフォーミュラで構成を考えて執筆していくと2,000~3,000文字くらいにはなるかと思います。
ライバルサイトをチェックして、検索順位が上がりアクセスが増えたときにPDCAを回して改善していくと良いです。

キーワード比率も大事
ホームページの検索順位は様々な要因で評価されていますが、キーワード出現率も大事です。
各ページ重要なキーワードほど使用頻度が高くなるのが自然とみられています。
具体的には3%~5%程度
あまり意識し過ぎも良くありませんが、事前に決めた検索キーワードの比率を意識して書きましょう。
これはトップページばかりではなくサブページも個別のキーワードを調整した方が良いです。
キーワード比率に関しては下記のリンク先でURLを入力してチェックボタンを押すだけです。
ついでにライバルサイトもチェックしてみることをおすすめします。


完成したホームページを検証し改善するのに役立つ3つのツール

PDCAを回し、改善していきましょう。と言いましたが、
その際に役立つツールをいくつかご紹介します。
グーグルアナリティクス
グーグルアナリティクスはグーグルが提供している無料のサービスです。
ページの滞在時間やどのページが見られているかなど、アクセス状況を教えてくれます。
アカウントを開設してタグと言われるコードをhtmlに張り付けるだけで使えます。
ヒートマップ
ヒートマップは、そのページがどこまでスクロールされたか、どのリンクがクリックされたか、よく読まれている部分読まれていない部分など色で示してくれるツールです。
無料で1ページ使えるサービスもありますが、複数ページで使うなら有料サービスを申し込むと良いでしょう。
相場としては月々1万円程度です。
トップページ一つとっても、
ファーストビューで離脱されているのか、
途中で離脱されているのか
ヒートマップでなければわからないので、
安くはないですが、あるのとないのとでは大きく違います。
お客さんにヒントをもらう
実際にホームページを見て問い合わせてきたお客さんに聞くのも一つの方法です。
ただし、「うちのホームページどこが良かったですか?」とかストレートに聞かないように。笑
なぜ当社に決めました?
とか
なぜ当社を選びましたか?
くらいは聞いてみても良いと思います。
ただし、お客さんは「なぜこの会社に申し込んだんだろう」とか「どうして買う気になったんだろう」というような自己分析しながら行動しているわけではありません。
中には答えてくれるお客さんもたまにいますので、親しい人には聞いてみるのもありかもしれません。
私が具体的に企業さんにお願いしていることは、
お客さんと接したときに出てくる疑問や質問をメモしておいてもらいます。
それをホームページに反映させます。
ホームページ作成会社の選び方。
はい。ここまで自分でトップページを作るなら…という視点でお伝えしてきましたが、
ホームページ作成会社を使う際に、失敗しないためのアドバイスをご紹介したいと思います。
デザイン重視はダメ
ホームページ作成会社といっても
- デザインが得意な会社
- マーケティングが得意な会社
- その両方
というように、制作会社といっても様々です。
売れるかどうかはマーケティング力の方ですから、デザインが素晴らしいだけで選ばない方が良いです。
安い会社は自分でやる作業が多い
月額1万円とか、製作費5万とか格安で作ってくれる会社もあります。
安い場合、5ページのみというケースが多いです。
あなたの会社が上位表示させたいキーワードでライバルとなる会社のページ数を調べて下さい。
上位20社くらい調べると良いです。
そのライバルのHPが平均して50ページや100ページ以上あるなら、5ページくらい作ったところで勝ち目はないとみた方が良いです。
また、格安の場合、
見た目を最低限整えて納品されるだけで、文章は自分で書くか別途費用がかかります。
他にも、初回費用ナシで月々1万円のみ
というような場合もありますが、
そのようなケースも同じと考えて良いです。
自分で更新していきます。
注意したいのは、サーバー代込みのケース。
契約を止めたらホームページも消される場合もありますから、ドメインやホームページの所有者はどちらになるのかを事前に確認しましょう。


忘れちゃいけない!営業ツールとしてのホームページの役割
今でも時々いるのですが、ホームページさえ作れば集客できると考えている社長。
ホームページは一つの営業ツールです。
- 折り込みチラシ
- TVやラジオのCM
- DM
- 営業マン
- ホームページ
媒体が変わっただけです。
ホームページはサービスを求めてきた人に対し、24時間営業活動をしてくれるので費用対効果は高いですが、
「お金を掛けて作ったのに集客ゼロ」というケースはめずらしくありません。
名刺にURLを書ける
という以外に意味がなくなります。
じゃぁどうしたら良いのか。
HPはインターネット上で同業他社との比較が超簡単です。
なので、ライバルに勝つ
というのが大事なポイントです。
ホームページを持つ前にやることある?
スマホの普及が進んだ今の時代、自社のホームページがない。
というのは相当な機会損失になる恐れがありますが、
もしもあなたのビジネスが、お年寄りがターゲットなら
折り込みチラシの方やDM、テレアポの方が効果的かもしれません。
ホームページは求めているユーザー自らが検索して訪れてくれるので、費用対効果が高い媒体ですが
やはりターゲットによるという事です。
さいごに
いかがだったでしょうか?
ホームページの、特にトップページの役割を理解できましたか?
難しい言葉を使わないように書きました。
(そもそも難しい用語は得意ではありませんが…汗)
もしも分からない言葉があれば、ツイッターもやっているので気軽に聞いてください。
あと、「●●とは」とか「●● 意味」というようなワードで検索するとグーグル先生が答えを教えてくれるので活用してください。
因みにうちはデザインよりマーケティングが得意です。
ご相談承りますので、お気軽にどうぞ。



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